〇代表あいさつ (自転車よもやまばなし)
小学校のときに盛岡市三戸町(現中央通)から引越してきて以来、永井地区の住人となっています。当時、自転車は高根の花で小学生のときか
ら仮面ライダーなどキャラクターの入った自転車に乗っている友達をほんとうに羨ましかったことを今でも覚えています。中学に入り暮らしが苦
しいながら母がパートでお金を貯めてセミドロップの自転車を購入してくれたときは、天にも昇る気持ちで、これで遠くまで遊びに行けると大喜
びしたものです。
記憶が定かではありませんが、当時永井地区には、「熊長自転車店」というお店があり、店主だったと思いますが作業用の前掛けをした気のいい長身のおじさんによくパンク修理をしてもらったことを今でも覚えています。そのお店もいつのまにか廃業となり二十数年がたち今は同じ場所
に民家が建っています。
わが家には、通勤や通学用など1人1台計6台の自転車があるのですが、パンクしたときが大変でした。既存の自転車店があまりに遠かったのです。パンクした自転車を2キロ以上も引きずっていくか、親が休みのときに車に載せてお店まで出向むき修理してもらい引き取る。混んでいるときは翌日に引き取りに行くなど往復二度手間もありました。みなさんもそうゆう経験があると思います。
そんな不便を解消すべく一念発起、「地域住民や駅からの自転車通学生のために自転車整備専門の店を開きたい」という強い思いを持ち、当面ほんとうに小さい物置小屋を改造した仮店舗で開業する運びになりました。(その後、令和3年に店舗を新築)
「 じ て ん し ゃ 」 ひらがなで書くとなんとも優しい言葉ですが、それは燃料のいらない、遊びでも買い物でも気軽に5キロ、10キロ先まで移動できる、環境にやさしく、健康にもよい、私にとってはまさに「頼もしさと優しさのかたまりの乗り物」です。この乗り物に関係する仕事に就くのが長年の夢でした。
最後に自転車整備を通じて、自転車を活かし、住民の生活と通学生の足を支え、地域社会とともに発展できればありがたいと心より思っております。
(ちょっとだけ追伸)
将来は、整備技術を磨き競技用自転車をフォローアップする「プロショップ」の兼業が夢ですが、高額なフレーム修正機や各種タップ類、部品を固定する冶具などいろいろな特殊工具や設備が必要なこと、精度をコンマ1まで出す高い技術力が必要なため、当面、ママチャリ、シティーサイクルに力を入れたいと思っています。